心臓病(冠動脈)の検査は将来どの方向へ向かおうとしているのか?

 

- 狭窄発見の時代から不安定プラーク発見の時代へ -

キーワード:心筋梗塞、冠動脈、不安定プラーク 

 

日本で年間約5万人といわれる心臓突然死。約半数は症状が何も無かった方です。心臓突然死の原因は急激に冠動脈(心臓の筋肉に酸素や栄養を送る血管)が閉塞する心筋梗塞が起こり、心室細動(心臓の筋肉がけいれんを起こすような危険な不整脈)を経て心臓が停止する状態が多くを占めると考えられています。

心臓突然死を起こす前にリスク要因をいかに発見できるか、かつ副作用や合併症なく安全に発見できるかが大切であり、重要な課題です。

リスク因子として代表的なものには喫煙、高血圧、LDL(悪玉)コレステロールの上昇、糖尿病などが挙げられます。健康診断で行われる採血、心電図などでチェックできます。これらの数値が高い方は、医師と相談することをお勧めします。

心臓カテーテル検査および冠動脈CT

心臓カテーテル検査は、冠動脈疾患が疑われた際、冠動脈に直接造影剤を流し、狭窄部位の診断を行う検査です。このカテーテル検査は入院を要すること、約0.2% に脳梗塞などの重篤な合併症が起きること、高額であることなどから冠動脈病変の有無に対するスクリーニング検査としては適していません。そこで多配列の検出器を備えたCTを用いて冠動脈をとる冠動脈CT検査がここ数年で日本全国の医療機関で施行されるようになりました。

 

 これからの診断方法: いかに不安定なプラークを見つけるか

心筋梗塞は冠動脈におけるプラーク (上図参照下さい) が炎症によって脆弱化し、破裂し、冠動脈が閉塞することで起こります。従来の検査方法によくみられた安定しているプラークによる狭窄部位を見つけることより、炎症を起こし破裂しそうなプラークを早期に見つけることの方が大事となります。これからの冠動脈における診断の課題は① 脆弱化した不安定なプラークを正確に発見すること、② 検査に伴う放射線被曝や合併症がより少ないことであり、新たな検査方法が世界中で研究開発されています。その中から有望視されている3つの方法とその特徴を紹介します。

 

医療にたずさわる者として① 病気の早期発見と治療、② 発症予防、③ 安全性 は大切なテーマであると考えています。 新しい検査方法を取り入れる中で、患者様にとって最適な医療、最適な医療サービスはどうあるべきかをこれからも考えていきたいと思います。

文責 植村 健  http://www.koseikai-uemura.jp/

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